前職の同僚だった@papandaさんに声をかけてもらって執筆することになった「開発現場に伝えたい10のこと」が、達人出版会から電子書籍で出版されました。
第1章の「チームをビルドする」を書いてます。
はてなのディレクターとしてどういう感じで仕事を進めているかを書いています。主にはチームマネジメントについての書いてあるので、サービスディレクションについての記述を期待されるとちょっとがっかりするかも。マネジメントの話について書いたのは、最近の自分の興味分野がそこにあるからです。数年前、転職したときには、まさか今のようなマインドになるとは思ってもいませんでしたが、「組織」とか「チーム」とかそういうのが好きなんでしょうね。
@papandaとの繋がりを振り返ると、前職で自分がいた部署に転職してやってきたのが始まり。その後、彼主催で勉強会を部門や会社の中で開き、彼は会社の外へと活動を広げていって、その勉強会は少しずつ少しずつ形を変え、参加者を変え、名前を変えて、勉強会は大きくなっていきました。
「DevLOVEとは、開発(Develop)を愛する人たちの集まりです」
というシンプルなコンセプトをもとに、その集まりはやがて全国へと広がっていきます。2008年、関西でDevLoveのイベントをやるということで、スピーカーとして参加してきました。その後の勉強会にはなかなか参加できませんでしたが、今回DevLove関西の書籍を出版するときに声をかけていただいて、本当に嬉しかったです。
「全国大会で会おうな」
というのは、小学校の卒業式で、親友だったTくんから言われた言葉。ミニバスをやっていたTくんは、親の仕事の都合で中学校から沖縄に転校することになっていました。沖縄と鹿児島で離れ離れになってしまうことに寂しさを覚えた僕は、Tくんの真似をして、中学校に入ったらバスケット部に入ることを約束しました。バスケットなんかやったことがない僕に、Tくんは「中学校でバスケット部に入ったら、大会を勝ち上がって全国大会で会おうな」と真剣に約束してくれたのでした。実際その後、全国大会で会えたかというと、そんなドラマみたいな展開はなく、地区予選敗退。そもそもレギュラーですらない、みたいな状況になるのですが、結局中学から高校卒業まで6年間バスケットボールは続けました。練習で辛いとき「いつか全国大会でTくんと会うんだ」という約束が僕を励ましてくれていたからだと思っています。
青臭いかもしれませんが、昔の仲間が集まって何かを成し遂げるという物語が好きです。自分の人生にもそういう風な繋がりがたくさんあるといいなと思っています。バスケットの件は残念でしたが、前職の知り合いと、こうして電子書籍を出版することができました。
ここ数年、京都にこもる日々が続いていましたが、今後はもう少し旧交を温めつつ、新しいことに挑戦していきたいなと思っています。
目次
出撃の前に
第1章 チームをビルドする (栗栖 義臣(id:chris4403))
第2章 アジャイルな乙女ゲーム開発のおはなし (粕谷 大輔(@daiksy))
第3章 道具に関するよしなしごと (いろふ(@irof))
第4章 大きな会社の小さなマネジメント (川畑 雄補(@ku_suke))
第5章 インセプションデッキによる期待マネジメント (市谷 聡啓(@papanda))
第6章 「どうすれば価値を生み出すか」を知るためにヌーラボで行っていること (染田 貴志(@tksmd))
第7章 ゲーム業界と私 (田口 昌宏(@masahirotaguchi))
第8章 最初に行う3つのプラクティスと継続していくコツ (中村 洋(@yohhatu))
第9章 エクストリーム開発者満足&エクストリーム顧客満足のアジャイル開発~アジャイル開発から考える、究極の「生産力」~ (株式会社アジャイルウェア 代表取締役CEO 川端光義 (@agilekawabata))
第10章 ふつうの受託開発 (川島 義隆)
- 作者: Henrik Kniberg,角谷信太郎,市谷聡啓,藤原大
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2013/10/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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